チェコ絵本とアニメーションの世界 [芸術]
■チェコ絵本とアニメーションの世界
会期:2007年2月10日(土)〜4月8日(日)
場所:目黒美術館
http://www.mmat.jp/
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□summary
チェコを代表する作家28名の原画や制作過程の資料、絵本など約250点(展示替えあり)によって、20世紀前半から今日までのチェコ絵本史を、アニメーション制作と絡めながら辿ります。
チャペックやラダなど草創期の作家から、近年チェコで注目を集めている最新鋭の作家たちまで、幅広くご紹介しながら、作品の背景にある民話の世界や、ブックデザインの中に映し出されたチェコ・アヴァンギャルドの芸術運動などを通して、東欧文化の様々な潮流を見つめ直します。また、日本未公開のアニメーション映画もみのがせません。
(本サイトより引用)
□impression
チェコを代表する作家28名の原画や制作過程の資料、絵本、アニメーションとあって見応え抜群の展示でした。
率直にチェコ作家の色感や構図のセンスは、触発されるものがあります。
それゆえ、原画でもってマチエールに触れる価値が大きいのではないかと感じています。
特に印象に残ったのはクヴィエタ・パツォウスカーの作品。
赤に緑という、補色を大胆に組み合わせた色面に
霧粉のような絶妙なグラデーションを、
エアブラシのような軽さでもって、重厚な質感で表現しているのです。
ただでさえ、目を引く作品であるというのに、
凝視すると要所にププっと笑えるコミカルな演出もあって、
いかにそれがコンセプチュアルであるかを発見していく
おもしろさがありました。
その他・・・
作品キャプションの横に、切手のようなものが付着しています。
なんだろう、これ?と思い
学芸員さんに聞いたところ、
どうやら出版社のマークのようです。
それにしても、緻密で凝った技巧を醸すなぁ〜と、
作品以上にそのちっちゃいマークに心惹かれました。
これから行く方はぜひ楽しんで見つけてみてください。
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