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劇的3時間SHOW 市川亀治郎さん [その他]

▼劇的3時間SHOW
http://www.geki3.jp/cast_ichikawa.php

▼trendy.netより
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20091007/1029469/

PARCO歌舞伎以来の、生亀様を拝んで参った!
ファンクラブか何かで告知したのだろうか?
客層に偏りがあったようにも。40-50代女性の層が多く見られたようにも。

舞台正面には過去公演写真が並び、左右には映像幕。

プワーーーと白煙と共に亀様登場なさるに、
やはり圧倒的なパワーというか、オーラ。あんなに、華奢で小柄でいらっしゃるのに。

出鼻より亀様ご自身、インタビューがあまりお好きではなく、
意味もない、面白くもない質問に答えるのがとにかく面倒なので適当に答えているのだと...

そんな亀様が唯一心を許しているという演劇ライター、清水まりさん。

今回はそのお二人の対話が展開された。

(その清水まりさんといえば、PARCO歌舞伎時のコラムもかかれていましたね。)
http://www.asahi.com/culture/column/kabuki/TKY200610020253.html

はじめに亀様ご自身による市場調査。

「どこで自分を知ったのか?」

やはりここ最近テレビでの活躍が多いせいか、
圧倒的にテレビ層が多いようだ。
歌舞伎を見た事がある層は半数ほど、100回以上歌舞伎をみた人は数人パラパラという感じ。

その後は、幼少期の話から、2006年頃の転機までをざざっと映像を見ながら振り返った。

幼少期のエピソードで印象的だったのは、

・何事も形ではなく間を大切にすることを教わった。
 形が多少ことなるものはリカバリーできる。間が悪いことが最もいけない。

・とにかくハデなことがやりたかった。
 子役特有の?ハゲたかつらをかぶるのがかっこわるくてイヤだから、
 そのかわりに女形のキレイな衣装と引きかえに我慢してやった。

こうした逸話を話す節々に感じることは、
亀様ご自身も日常的に『間』を意識されているせいか、
非常にテンポよくトントンと話が展開される心地よさがあった。

また、体験をお話しになる際に、
図らずとも他人のモノマネを上手になさる様が見てとれ、驚いた。
自分の知るところによる、三谷幸喜さんや蜷川幸雄さんのマネなんてそっくりだった。
声やジェスチャーでまねるのではなく、正に『間』がソックリと感心。

私自身、2006年のPARCO歌舞伎にて亀様を知ったため、
転機となるその時期の体験、特に上記の演出家とのやりとりが聴けたことが貴重に感じた。

あの、稽古ではすこぶる恐ろしい蜷川さんが歌舞伎の伝統を重んじてか、
温和でいらっしゃったとか。

転機となった、PARCO歌舞伎。
歌舞伎特有のリズムやイントネーション、間など、普通に鑑賞したらば面白いわけでも
何ともない部分を三谷さんによって引き出されたとのこと。

また、ダイジェスト版で過去作品を鑑賞できたこともうれしかった。
歌舞伎オペラ座パリ公演にて、歌舞伎調のフランス語で完璧に挨拶される様...
かなりおかしくて、これだけでも芸として完璧!と唸るほどに。

総じて、生亀様の空気を感じて聴けた話ひとつひとつに重みがあった。
なんというか、口語が美しく、滑舌がよいことも相まっているのだろうか。
日常的に古語を多用されていることもあり、語彙が豊富でいらっしゃるのだろうなとも感じる。
逸話としてもお話されていたが、さらりと古語がでてくるさま、
例えば『さすればこそ』など。亀様を通じて、古くからある日本の言葉は口に出すと、
こうもきれいに聞こえるものかな、と密かに古語へのあこがれを持ったのであった。

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後半は亀様の哲学のお話があったようだ。
私事により後半は聴けなくて。もったいない。
でも充分に楽しめたSHOWだった。




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