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プリンセスの輝き ティアラ展 〜華麗なるジュエリーの世界〜 [芸術]

■プリンセスの輝き ティアラ展 〜華麗なるジュエリーの世界〜
会期:2007年1月20日(土)〜3月18日(日)
場所:Bunkamuraザ・ミュージアム
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/museum/lineup/07_tiara/index.html
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□summary
18世紀から現代まで、歴史に名を残す女性達が着用した約100点のティアラを集め、肖像画や写真などの資料展示も加えて、その魅力を多面的に紹介します。欧州の主要な王室や貴族、世界各地の美術館所蔵のティアラをはじめ、ショーメ、メレリオ・ディ・メレー、カルティエ、ミキモト、ヴァン クリーフ&アーペル、コッホ、ファベルジェ、ブシュロン、ブルガリ、ルネ・ラリックなどの作品も数多く展示し、ティアラだけに焦点をあてた展覧会としては日本初となるだけでなく、これほど大規模な展示は世界的に見ても非常に貴重な機会といえるでしょう。(公式サイトより引用)

□impression
昨年から楽しみにしていた『ティアラ展』
女性としてちょっとしたこだわりを持って、初日に訪れました。
開場には、恐らくわたしと同様の思いを秘めているだろう女性仲間多数。

18世紀から現代までの時間軸を追いながら約100点のティアラ。
工芸品特有の規則性や緻密さを観ながらにして
無数の色輝きを放つ宝石の光を拝めるなんて、贅沢極まりない幸せ。

ティアラに追随する絵画を観ながら、
「18世紀の王妃がこれをこうしてノなるほど〜」という想像もしかり、
おこがましくも、これ似合うかしら、あれ似合うかしらと
自分とティアラを重ね合わせる妄想も徐々に膨らませて。

ハチドリの細く長い羽と貴金属を融合させる繊細さに引き込まれ、
宝石の放つ無数の光に目をやられながら、
ルンルンに観進めていた。

「トパーズ色の〜♪季節のなかで〜、なか〜で♪」

でも、、、、、
ふと、展示内容に心底心を許していない自分に気づいてしまった。
はて?
ここまで最上級の贅沢品を目の当たりにしながら・・・

何が足りないのか。

最後、日本のティアラエリアで
それが明らかになる。

皇后美智子さま、雅子さま、紀子さまの映像。
白いドレス姿に輝く頭上のティアラ。
女性の栄光の象徴とされるティアラと、いわずもがな最高の権威を保有した女性の佇まい、
それが映像を介してぴたりと重なった瞬間でした。

序盤からティアラを観覧し進めてきて、
どうも自分のなかでティアラと女性が結びついていなかった。
現代の暮らしにおいてそれを想像できないのは当たり前といっては当たり前なのだが、
架空の中でしか存在し得なかった女性の栄光というものが、
現実のものであったのだと、映像を観てして感じた。

「モノの権威にヒトの佇まいがマッチする」
それって、小さなところではブランド物にも言えたりするのかなと思いますが
そう考えると、ヒトとしてのわたしとぴたりとマッチングするモノって果たして何なのかなぁ。
大きなところからモノとヒトを見つめ直す展示となりました。


朧の森に棲む鬼 [演劇]

■朧の森に棲む鬼
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:市川染五郎/阿部サダヲ/秋山菜津子/真木よう子/高田聖子/粟根まこと/小須田康人/田山涼成/古田新太/他
会期:2007年1月2日(火)〜27日(土)
場所:新橋演舞場
http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/0701/index.html
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□story
野良犬のようにギラギラとした目の男が、シャレコウベを踏みつけ歩いていく。そこは累々たる屍に埋まる深い森。「王の座を欲しくないか、おまえの命と引き替えに」突然現れた森の魔物《オボロ》の声が、その男の運命を変えた。
……「おもしれえ」。男の武器は、魔物にもらった「オボロの剣」。そしてありとあらゆる嘘を生み出す、赤い舌。放たれる無数の言葉は果たして正か邪か、善か悪か。そして告げる想いは、愛か、それとも憎しみか。嘘で染まった真っ赤な舌が、裏切りと憎悪の無間地獄を作り出し、そして「オボロの剣」が、緑の森に赤い血を降らしていく——。
『血よ。オボロの森を真っ赤な嘘に染め上げろ! それが俺の、生きる証だ——。』
(e+より引用)

□impression
あーけーーまーーーしーーーてーーー
おめでとドーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
(ドラゴンボールのカメハメハに匹敵するね☆)
・・・・である。
ド派手、ド派手。新春にふさわしい・・・

新年初舞台で染様の眉無メイクの色気に拝めるなんて、幸せすぎる。
おまけに秋山ねえさんにうっとり…なんて幸先よすぎる幕開である。

※前述しますが…染様と秋山ねえさんびいきで観劇してますのであしからず。

今回のツボはライ(染様)が、将軍になるまでの悪の成長っぷりである。
衣装・所作が目に見えて変わっていく様は観ていてとても気持ちイイ。
スピードを感じられる立ち回りも美しい。
染様、1舞台で何着お着替えなさいました??
↑映画『プラダを着た悪魔』に近い感覚に思う。

ド派手ながらに舞台転換がスムーズに行われ、
ライに相乗して周りがどんどん変わっていく。
おそらくゆっくり眺めていたら、節々の荒さもありそう…だが
どんどん勢いで流しちゃえばそれもよ〜し!!である。

後半のライ(染様)とツナ(秋山ねえさん)の絡みは逸脱。
ライに憎しみを持つツナと、愛と憎悪は似通うと掛け合うライ。
正にエロティックバイオレンス。
ツナは最後まで心の内を見せなかったんだけど、
そこが艶っぽくてステキだったなぁ。
私が、男性だったならば完全に惚れたと思う。
こう思わせられる役づくりがほんとにうまい!
“飽き止まない女”恐るべし。

休憩含め4時間弱の長い舞台でしたが、
スピード感&笑い&艶っぽさ、もろもろ楽しかった。
早くDVD欲しいぞ〜!!


今年を振り返っちゃう [その他]

2006年のMYBEST★Rankingの発表!

演劇部門、芸術部門、それぞれ私個人の趣味趣向が如実に表れた結果となりました。

今年からBlogを始めたわけですが、月2、3本観ているつもりでいたお芝居がやや不調…記事数を振り返ってみて、あれ?これだけしかみてなかったっけ??と思うところ。来年はもっともっとパッション!!!しちゃいます。

◆演劇部門◆
「贋作・罪と罰」は松たかこ嬢の演技力が身につまされ、文句無しのトップ入り。
作風の新しさという意味で「トリスタンとイゾルデ 」、「決闘!高田馬場」がランクイン。こうして観てみると、色にして『赤』の作品が多い!

1位:NODA・MAP第11回公演「贋作・罪と罰」
http://blog.so-net.ne.jp/apollon/2006-05-06-12

2位:トリスタンとイゾルデ
http://blog.so-net.ne.jp/apollon/2006-07-27

3位:タンゴ・冬の終わりに
http://blog.so-net.ne.jp/apollon/2006-11-26
次点:PARCO歌舞伎「決闘!高田馬場」
http://blog.so-net.ne.jp/apollon/2006-05-06-15

◆芸術部門◆
いやいや〜、感情移入しすぎだろうよ、私。
そんな展示がランクイン。森美術館系の観ておいて損はないぞという展示含め、印象深いものは多くありましたが、あえてコレ、そして今後も追い続けマス!

1位:宇治山哲平展
http://blog.so-net.ne.jp/apollon/2006-05-06

2位:KARAKUSAの森〜トード・ボーンチェ、唐草と出会う
http://blog.so-net.ne.jp/apollon/2006-05-06-2

3位:オラファー・エリアソン「影の光」展
http://blog.so-net.ne.jp/apollon/2006-05-06-1
次点:熊田千佳慕展/山名文夫と熊田精華展 
http://blog.so-net.ne.jp/apollon/2006-08-05

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ロバート・サブダ しかけ絵本の世界展 [芸術]

■ロバート・サブダ しかけ絵本の世界展
会期:2006年12月13日(水)〜12月28日(木)
場所:西武池袋本店イルムス館2階 西武ギャラリー
http://www.shikake-ehon.jp
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□summary
日本発公開となるロバート・サブダの初期の作品、プライベートな愛用品、制作のための元資料、習作、スケッチ、作業工程を、このたび再現されるニューヨークのアトリエと共に展示。

□impression
わたしがロバート・サブダを知ったきっかけは
しかけ絵本ならぬ、しかけポストカードからでした。

二つ折りにした紙と紙の間に隠された隙間をそっとと開くに従って
三次元の立体がよいしょと飛び出します。
そのギミックを気にしながらも、紙と紙の間に顔を挟むように鑑賞すると
薄い薄い紙の重なりが互いの支点を確かめあいながら立ち上がり…
そしておとなしく息をひそめていくのです。

会場中盤では古きヨーロッパのしかけ絵本も鑑賞することができました。
開くと立ち上がる「飛び出す絵本」に加え、
アコーディオンのように等間隔に伸ばした中央に丸い穴のある「のぞく絵本」もありました。
日本には「のぞく絵本」が少なかったせいか、古いのに新しさを感じました。

今はいろいろな技術が発達していて、アナログの魅力を感じる機会が減っているわけですが、
ものの出来上がる過程をじっくり体感できることの慈しみをやんわり感じることができました。
こどもこそいない私ですが、こどもに買ってあげたいなと思うところです。

ナイト・ビフォー・クリスマス

ナイト・ビフォー・クリスマス

  • 作者: ロバート・サブダ, クレメント・ムーア, きたむら まさお
  • 出版社/メーカー: 大日本絵画
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: −

クリスマスの12日

クリスマスの12日

  • 作者: ロバート・サブダ
  • 出版社/メーカー: 大日本絵画
  • 発売日: 2004/11/16
  • メディア: 大型本


オズの魔法使い

オズの魔法使い

  • 作者: フランク バウム, ロバート サブダ
  • 出版社/メーカー: 大日本絵画
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 大型本


太古の世界 恐竜時代

太古の世界 恐竜時代

  • 作者: ロバート サブダ, M. ラインハート
  • 出版社/メーカー: 大日本絵画
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 大型本


NODA・MAP第12回公演「ロープ」 [演劇]

■NODA・MAP第12回公演「ロープ」
作・演出:野田 秀樹
出演:宮沢 りえ/藤原 竜也/渡辺 えり子/宇梶 剛士/橋本 じゅん/三宅 弘城/松村 武/中村 まこと/明星 真由美/明樂 哲典/AKIRA/野田 秀樹
会期:2006年12月5日(火)〜2007年1月31日(水)
場所:Bunkamuraシアターコクーン
http://210.150.126.198/shokai/cocoon/lineup/shosai_06_rope.html
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□story
ところは、四角いジャングル、プロレスリング。 そのリングの下に棲みついている女。彼女は、未来からやってきたと信じている。そして、不可解なほどに実況中継が上手かった。リングの上には、「プロレスは決して八百長ではない」と思いつめている独りのレスラーがいる。思いつめたあまり、引きこもっている。その二人の出会いが、物語のはじまり。やがて彼女は、戦う人間たちの「力」を実況し始める。その一方で、引きこもりのレスラーは、「力とは人間を死体に変えることのできる能力だ」という信念にとりつかれていく。そして、物語は遠い遠い未来へと向かっていく。だのに、この話は、決してサイエンスフィクションではありません。未来の話なのにSFではない物語。
(公式サイトより引用)

□impression
待ちに待った新作。いってきました。

ファーストインプレッションは、
あ、野田さん男役なのね!!!

周り舞台の上にかなり傾斜ついた木のプロレスのリングが設置され、
薄暗くしてかなり質素。
ストーリー全体としても他作品テイストと比べるに、割と内容がすんなり入ってくるような、整理された印象。野田さんの作品の中ではかなりテーマを理解しやすい作品なのではないでしょうか。その分観客として何をメッセージとして捉えられるのか、というところでは正直不完全燃焼のままさぐっていた感が残りました。

想像していたよりも・・・なんだろう、
第三者として傍観する感覚。
テーマとして掲げられているバーチャルとリアルの狭間である意ともとれるが、
リアルで観劇するのとはかけ離れたバーチャルな感覚が強くなった自分にはなんとも興ざめした。
確かに宮沢りえの持つ透明感というところでバーチャル要素が強かった分、そっちの世界へエスケープしちゃってもよかったのだけど、そうではなかった。
交錯する世界感をバーチャルで観るのではなく、交錯する世界感はリアルに存在して、そのリアルはまさに今この時である。
だからそう、これってリアルなんだな。。。

力という意味で無意識に比較対象にしてしまっていた
2003年作オイルの冒頭&結び台詞の印象が深かったせいもあるのかな。

“もしも・・・天国があるというのなら、何故あの世に作るの?この世にないの。
どうして、天国が今ではなくて、アフターなの?
その答えを教えてくれたら信じてもいいよ。あなたのこと・・・
もしもし、もしもし、あれ切れちゃったの切っちゃったの?怒ったの?・・・ごめんなさい。
嘘ついた。ほんとは助けが欲しい。あなたの。聞こえていたら、返事して、神さま”
(オイルより引用)

そう思うと、力の共通項はあるものの投げかける台詞の響くところ、つまりゴールが異なる分、
演出が大分かわってくるわけで、
比喩としてなんらかの存在がいるということでいとも簡単に感情を移入している自分がいるということもわかってきた。

渡辺さんと宇梶さんの絡みも密かに期待してたんだけどな。
でも、カーテンコールの時、二人は隣同士だった。そして宇梶さんが渡辺さん側に若干の距離感覚を保っているのも少し伝わって、、、あ、ちょっとその気持ちわかるなぁ〜なんてこれまたリアル感覚が襲ってきたのでした。

「ロープ」の戯曲買ったことだし、
次回観劇に備えて熟読してみようっと。

▼ロープ戯曲掲載

新潮 2007年 01月号 [雑誌]

新潮 2007年 01月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/12/07
  • メディア: 雑誌


ヤン・シュヴァンクマイエルのアリス展 [芸術]

■ヤン・シュヴァンクマイエルのアリス展
会期:2006年11月4日(土)〜12月4日(月)
場所:チェコ大使館内 チェコセンター
http://www.esquire.co.jp/event/2006/svank/index.html
http://www32.ocn.ne.jp/~rencom/
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□summary
1934年、チェコスロヴァキア(現在チェコ共和国)のプラハに生まれる。数々の劇場で舞台美術家・舞台監督として活躍した後、1964年クラートキー・フィルム(トルンカスタジオ)でフリーでオブジェクトアニメ(人形・粘土・日用品など)を撮り始める。
本展示にはヤン・シュヴァンクマイエル氏がイラストを手がけた新作絵本『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』(12月上旬発売予定)の原画が並ぶ。

□impression
またまた今日も会期ぎりぎりでいってきました。
会社から徒歩圏内のチェコ大使館内までお昼にこそりと。。

薄暗くこじんまりとした、キーンと静かな地下部屋での展示。
赤い絨毯が印象的でした。
この場所、地下世界の夢の中へと落っこちていくアリスの話と繋がるようで
ちょっといいです。
地下階段の踊り場には新作映画のポスターが!!

肝心の作品点数は少なめ。
会期中入れ替えをしていたのかもしれません。
全部見れなくて残念。

線画と写真のコラージュをひたすら眺めました。
背景は同じだけど、コンポジションが異なるモノのバランスや
紙と紙との重なりや小さな凹凸、
鉛筆の軽妙且つ緻密な線、
線の湾曲部分のカッターの入れ込み具合等…
印刷では観られない、原画で観るところの醍醐味を感じることができ、なんとも素敵でした。

一緒に行ったO氏は、絵本の現画の大きさについて感想を述べていて、
確かに、あの大きさで作品を鑑賞する迫力はなかなか体験し難いものだったと感じました。
大きなサイズの作品を広角で観ると自然と奥行きを感じることができる。
不条理と非現実の入り乱れた中に自分がいるような体験でした。

そもそものところで
『不思議の国のアリス』の世界感はすこぶる興味深い。。
来年まで引きずる要研究課題のひとつです。



素描する人々−或る日の洋畫研究所 [芸術]

■素描する人々−或る日の洋畫研究所
会期:2006年10月14日(土)〜12月3日(日)
場所:目黒美術館
http://www.mmat.jp/
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□summary
1903(明治36)年、前年に京都高等工芸学校の教授として京都に赴任した浅井忠は聖護院洋画研究所(1906年、関西美術院に発展)を設立。
本展では、浅井指導下の聖護院研究所・関西美術院で描かれた、いわゆる「木炭紙」に描かれた着衣・裸体の人物素描を、複数の作家について集成。
●主な出品作家〜安井曾太郎、黒田重太郎、澤部清五郎、田中志奈子、千種掃雲、都鳥英喜、足立源一郎、西川純 (出品作品数=約150点)

□impression
関西美術院での人体デッサンを集めた展示。
着衣モデルから裸体モデルへと遷移していく。

必ずしも時間軸上のバランスや完成度やうまさを露頭しているものではない。
「二枚以上のデッサンから何が見えてくるのか」という視点で回覧した。
美術院で制作しているためか異なる作家間での構図やタッチは酷似しているように思った。

それぞれのデッサンに於ける“輪郭を縁取る画風”には初め目が留まった。
というのは日本画家たちにとって何日も同じモデルを素描することに対して苦痛があったため早く輪郭を取って仕上がりを早くしただそうだ。
クロッキーに近い要領で、様々なポージングをした明治時代のモデルの佇まいは力強かった。
裸体モデルのポージングは凝っていて、特に正座から足を崩したようなポーズでの皮膚や筋肉のもりあがりは生々しかったのと同時にさすがにこの描写は難しそうだなーと感じた。
そして、裸体で髪結いをした女性の「真っ黒でツヤのある髪」と「白くタルミのある肌」の質感のコントラストは無骨にも美しかった。

私自身、裸体素描の経験は数えるほどしかないのですが
改めてその必要性に駆られた日でもありました。。


写真は目黒美術館フロントにある『カプセル文化講座 石膏デッサン入門』のガチャガチャで
手に入れた石膏像フィギア。小さいのにほんとよくできてるなぁ。
ラボルトのほっぺのあばたも緻密に表現されている。
デコラティブな「アリアス」好きです。面を感じたい「マルス」も欲しい。
難易度の高い「ブルータス」狙いで4回挑戦してみたものの、「ラボルト」→「メヂチ」→「ラボルト」→「ラボルト」。
うわぁ〜、ラボルトばかり!基礎力が足りないってか!!
また出なおします。

▼カプセル文化講座 石膏デッサン入門
http://my.tomy.co.jp/yujinp/meisai.asp?n=4904790936098

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次回目黒美術館、2007年2月10日(土) 〜4月8日(日)の
『チェコ絵本とアニメーションの世界』は
今からとっても楽しみ。たのしみ。
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タンゴ・冬の終わりに [演劇]

■タンゴ・冬の終わりに
作: 清水邦夫
演出: 蜷川幸雄
出演:堤真一/常盤貴子/秋山菜津子/段田安則/毬谷友子/高橋洋/月川悠貴/新橋耐子/沢竜二/他
会期:2006年11月4日(土)〜11月29日(水)
場所:Bunkamuraシアターコクーン
http://210.150.126.198/shokai/cocoon/lineup/06_tango/index.html
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□story
本海に面した町の古びた映画館。清村盛は有名な俳優だったが、3年前に突然引退して、妻ぎんとともに生まれ故郷の弟が経営する映画館でひっそりと暮らしている。そこへ、昔の俳優仲間であった名和水尾と彼女の夫、連がやってくる。かつて盛と水尾は激しい恋に燃えていた。訪れた水尾が見たのは、すっかり狂気にとりつかれてしまった男の姿だった…。
(公式サイトより引用)

□impression
あ〜。。もっと早く観にいけ!私!!
この作品、もう2度、3度と観たいくらいでした。
今年のお芝居ランキング(わたしの独断と偏見)の上位に間違いなく食い込むノリです。
そして今年の蜷川作品で一番好きです。
蜷川さんーーーーー、ほんとやられました。
よかったです。

全く、予習&前情報も得ないまま(得ないようにしながら)観にいったわけですが、、、
(もちろん戯曲も読んでない。)
言葉の美しさと、やわらかで繊細な話の展開がもう絶品でした。
日本の劇作家の作品を味わう醍醐味ってこれだよな…と
かなり、これまたかなり!作品に入り込みながら鑑賞できました。
空気感もろともよい作品でした。

堤さん、秋山さん、段田さん、毬谷さんには
作品を観る前から過剰に期待を寄せていたわけですが、
ああ、やはり期待以上でした。

堤さん…完全にノックアウト、その表情、その目にやられた。そして立ち姿は最高美!
秋山さん…トレンチ買おうかな、夜会巻しようかな…大好き〜〜、ねえさん!!
段田さん…さすがにイイ。余裕を感じるおもしろさ。
毬谷さん…もっと声を聞きたかったなぁ。贅沢すぎる脇役。

↑ここ4名がうますぎて、どうしても常盤さんの演技で、遠ーい非現実から
ぽーんと現実に引き戻されるんだな、これが。。
役柄の存在として純粋無垢な感じは悪くなかった。

後半2部は鳥肌がゾゾーーーーっとたちました。
静かな空気感の中、狂気を帯びた盛(堤さん)の発する切迫感が根深く感じられました。
後から思うにもっともっと言葉を感じたかったシーンです。

役者を引退した盛が子ども時代から追い続ける“孔雀”の存在。
劇中、彼がずっと大切にしてきたものの隠喩。

孔雀には醜くなる時期があって、冬の厳しさに耐えられなければあの美しさに出会えない
という台詞があった。
何かに耐え抜いて得られる現実、これだけだと白鳥でもいいじゃん、という話になってしまうが
それ以上に孔雀である必然性を考えるとちょっと深い。
尾羽に目のような模様を持つ孔雀=冷静に現実を見据えることのできなかった数々の空想の象徴
…とも言えるのかな。。
そもそもあの深い緑の羽色が現実を意味するようで、非現実的でもある。
尾羽を開くことを目的に鑑賞する鳥でもある、それって・・・?

ああ、ちょっと神妙になってきたので今日はこのへんで失礼。。

※追記:
本日の客席には吉田鋼太郎さんが!!!!
いやいや〜オーラが出過ぎてました。かっこいい!!!!タイタ〜ス♪


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ルソーの見た夢、ルソーに見る夢 [芸術]

■ルソーの見た夢、ルソーに見る夢
アンリ・ルソーと素朴派、ルソーに見せられた日本人美術家たち
会期:2006年10月7日(土)〜12月10日(日)
場所:世田谷美術館
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/
---------------------------------------------------------------------------------
□summary
アンリ・ルソーはパリ市の税関職員を務める傍ら仕事の余暇に絵を描く『日曜画家』として知られる。技術力は未熟であるが、生前はその技巧的ではない画風がアポリネール、ピカソなど少数の
理解者によって評価された。
世田谷美術館はルソーをはじめとする素朴派の収集に力を入れているそうだ。

□impression
展示は大きく4部構成。
1:ルソーの作品
2:素朴派の作品
3:ルソーの影響を受けた作品
4:ルソーを感じさせる作品

素朴派とうたわれるルソーの作品。
間近でマチーエールを観察すると確かに技術的にうまくはない。
逆にそのバランスの崩れたコンポジションが新鮮で強く印象に残った。
美術館特有の変なエネルギーを使わずに観覧できるという点でとても優しい。

ただし、ルソーの影響を受けた作品に関してはルソーとの類似性は見出せるが
それ以上のインパクトは感じられなかった。
ルソーの作品中、純粋・丁寧に作品を作り続けている様が見て取れるからこそ、
技巧を上回る特異性を感じられたのだが…

そんな、後半ゆる巻きで回覧を進める最中、
ばったりここで、
植田正治氏の作品にお目にかかる。
そして最後は有元利夫氏の作品に拝む。

ゆるゆると回覧を進めた今回の展示でしたが
本来美術館はゆっくり片肘はらずに回覧したいものです。
8割型思考をめぐらせながら、頭いっぱいで鑑賞する機会が最近増えましたが、
この展示には素直に優しさを感じたり、面白さを発見して愛でたりする楽しさがあると思いますよ。きっと。

アンリ・ルソー

アンリ・ルソー

  • 作者: コルネリア スタベノフ
  • 出版社/メーカー: タッシェンジャパン
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 単行本


アンリ・ルソー 楽園の謎


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ブルーバーズ・ブリーダーズ(inスズナリ) [演劇]

■ブルーバーズ・ブリーダーズ
劇団:ヨーロッパ企画
作演: 上田 誠
出演:石田剛太/酒井善史/諏訪 雅/土佐和成/中川晴樹/永野宗典/西村直子 他
会期:東京公演 2006年9月22日(金)〜10月1日(日)
場所:ザ・スズナリ
http://www.europe-kikaku.com/index.htm
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□summary (about ヨーロッパ企画)
98年、同志社大学においてユニット結成。翌年、独立。
現在、京都に拠点を置きつつ、東京・関西をはじめ全国にまたがって活動。
年3回ほどの本公演を中心に、各種イベント、映像、DVD製作、ホームページ企画、雑誌連載、テレビ・ラジオ番組、携帯コンテンツなど、手広く活動中。
(本サイトより引用)

□impression
ザ・スズナリ 見参!

舞台は森!?の中。
会社組織で幸せの青い鳥を捕まえんとするシチュエーション。
その動線のもつれを表現する群像劇。

展開が見えるようで全く見えない。

但しキャラ設定は完全明快。
技術チーム、捕獲チーム諸々の協力合戦。
もちろん中にはツッコミを入れるプロマネも…
部長は塚地系でかなり浮き世離れしている。

日常のワンシーンが幾重にも重なって、
正に相乗演出効果。
ほんとにいるんです。こんな人たち!
身近にたくさん。。

動線のもつれなんて日常茶飯事!?
しかし長い目で客観的に見ると面白い。








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