オラファー・エリアソン「影の光」展 [芸術]
オラファー・エリアソン「影の光」展
会期:11月17日|木|〜2006年3月5日|日|
場所:原美術館
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光・水・風・温度といった自然界に存在する基本的な要素
を駆使し自然現象を人々に体験させるインスタレーション展。
決して恵まれた展示環境ではない上に、
日曜日の混雑で落ち着いて観られない!
と初めは不服に感じたものの、
観ているうちに環境との関わりも人ありきかなと、
なぜかその混雑した環境に私も順応された。
添付の写真にある“Beauty”という作品は
天井から水を霧噴射した膜、そこへ光をあてることで
その幕がオーロラのように光輝く作品。
そしてその色は何色でもない。
観る人各々とそれとを対峙させることで
その知覚が好きなように反響するように感じた。
総合して、作品としてその場にあるべきものというよりは、
その場にあるべきものが作品になっていたという違和感のない形態がわれわれの世界観や空間意識を明確に形にしている意味でとても美しかった。
鑑賞している人々の中から純粋に“わ〜”っと感嘆の声があがる場面もあり、それを知覚にうまく順応している自然現象に近きものとして認めてもよいのかもしれない。
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