SSブログ

シベリア少女鉄道vol.15「ここでキスして。」 [演劇]

■シベリア少女鉄道vol.15「ここでキスして。」
作・演出:土屋亮一
出演:前畑陽平 藤原幹雄 横溝茂雄 吉田友則 篠塚茜 出来恵美 内田慈
会場:紀伊國屋サザンシアター
会期:2006.3.1-3.5
http://www.siberia.jp/
--------------------------------------------------

職場のEさんの紹介+演劇ぶっく2月号に掲載のあったことで
知った劇団、シベリア少女鉄道、初観劇。

舞台は、2階建ての旅館。
かなり作り込んである。
ちょうど2段のホールケーキを包丁で切ったときに
いちごなどが半分に切られているのが鮮明に映えることに
似た感覚。

客層、いままでの小劇場系のお芝居と異なり、
年配層は高そう。50代くらいの客もちらほら。

なんだろ〜。なんだろ〜。

役者、全員素人臭い。これは演出であろうか?
(たぶん演出。後半部のシステマチックな展開ではこの
素人っぽさが展開の先読みをさせないもののように感じる)

最初のシチュエーションは、
ドリフかぃ!?
はたまた吉本かぃ!?
もっといえば、渡る世間は鬼ばかりかよ〜〜!!!!
と思わせられる。

ストーリーが「うそ」から交錯し、
その交錯が後半部空間にまで及んでくる。
舞台上では台詞を話すがその話しかける相手が違っていたり、
寝る姿が立ちの姿と逆転してしまったり。

それは、何かのゲームで一部のパーツを間違え、
そのズレを埋めるためにつぎはぎするかのごとく。
テトリスの感覚・・・だろうか?

舞台構造が空間的且つ理系的。

演出の土屋亮一さんに関しては、
とても演出力に長ける方なのだなという印象を持った。
キャラ設定が明確であるにもかかわらず、
役者そのものの味は際立って出てこない。
適材適所にぴたりと役者がはまっていて、それがストーリーの1パーツとして見える。
こんな感覚で人を観たこと、なかったな。
それが新しい発見。

だがやはり、役者の表現の上手さや言葉尻の美しさに面白みを感じることの多い自分にとって、
趣味思考という観点からはしっくりこない不思議な感覚。
おもしろいけど、おもしろさの塊が食道ではなくて
気管支に入って苦しい。。。
このもどかしさをうまく言及できません。

この舞台を続けて観ている人の感想をぜひぜひ聞きたいところ。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。