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素描する人々−或る日の洋畫研究所 [芸術]

■素描する人々−或る日の洋畫研究所
会期:2006年10月14日(土)〜12月3日(日)
場所:目黒美術館
http://www.mmat.jp/
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□summary
1903(明治36)年、前年に京都高等工芸学校の教授として京都に赴任した浅井忠は聖護院洋画研究所(1906年、関西美術院に発展)を設立。
本展では、浅井指導下の聖護院研究所・関西美術院で描かれた、いわゆる「木炭紙」に描かれた着衣・裸体の人物素描を、複数の作家について集成。
●主な出品作家〜安井曾太郎、黒田重太郎、澤部清五郎、田中志奈子、千種掃雲、都鳥英喜、足立源一郎、西川純 (出品作品数=約150点)

□impression
関西美術院での人体デッサンを集めた展示。
着衣モデルから裸体モデルへと遷移していく。

必ずしも時間軸上のバランスや完成度やうまさを露頭しているものではない。
「二枚以上のデッサンから何が見えてくるのか」という視点で回覧した。
美術院で制作しているためか異なる作家間での構図やタッチは酷似しているように思った。

それぞれのデッサンに於ける“輪郭を縁取る画風”には初め目が留まった。
というのは日本画家たちにとって何日も同じモデルを素描することに対して苦痛があったため早く輪郭を取って仕上がりを早くしただそうだ。
クロッキーに近い要領で、様々なポージングをした明治時代のモデルの佇まいは力強かった。
裸体モデルのポージングは凝っていて、特に正座から足を崩したようなポーズでの皮膚や筋肉のもりあがりは生々しかったのと同時にさすがにこの描写は難しそうだなーと感じた。
そして、裸体で髪結いをした女性の「真っ黒でツヤのある髪」と「白くタルミのある肌」の質感のコントラストは無骨にも美しかった。

私自身、裸体素描の経験は数えるほどしかないのですが
改めてその必要性に駆られた日でもありました。。


写真は目黒美術館フロントにある『カプセル文化講座 石膏デッサン入門』のガチャガチャで
手に入れた石膏像フィギア。小さいのにほんとよくできてるなぁ。
ラボルトのほっぺのあばたも緻密に表現されている。
デコラティブな「アリアス」好きです。面を感じたい「マルス」も欲しい。
難易度の高い「ブルータス」狙いで4回挑戦してみたものの、「ラボルト」→「メヂチ」→「ラボルト」→「ラボルト」。
うわぁ〜、ラボルトばかり!基礎力が足りないってか!!
また出なおします。

▼カプセル文化講座 石膏デッサン入門
http://my.tomy.co.jp/yujinp/meisai.asp?n=4904790936098

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次回目黒美術館、2007年2月10日(土) 〜4月8日(日)の
『チェコ絵本とアニメーションの世界』は
今からとっても楽しみ。たのしみ。
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