SSブログ

ウィー・トーマス [演劇]

■ウィー・トーマス
作:マーティン・マクドナー
演出:長塚圭史
出演:高岡蒼甫、岡本綾、少路勇介、木村祐一、今奈良孝行、堀部圭亮
会期: 2006年6月6日-6月11日
会場: 東京グローブ座
http://www.parco-play.com/web/play/thomas/top.html
----------------------------------------------------------
□story
アイルランドの古い民家のリビング。テーブルに敷かれた新聞紙の上には、頭部が半分吹き飛んでしまった黒猫が血まみれで置かれている。傍らにはこの家の主人ダニー(木村)と、近所に住むデイヴィー(少路)が呆然とたたずんでいる。
問題は、この死んでしまった黒猫、ウィー・トーマスがダニーの猫ではなく、彼の息子・パドレイク(高岡)が5歳の頃から異常に可愛がっている猫であるということ。
パドレイクの凶暴ぶりをよく知るダニー&デイヴィーは猫殺害の事実を隠そうと必死になるがその隠蔽工作は彼の怒りに油を注いでしまう・・・

□impressions
R指定ですし、
前評判は聞いていたつもり。
恐れおののき、舞台からの距離は充分に。(3階席)
が、しかし、想定の範疇を見事に超えました。

うっっ。
、、、、、ひ。
ゲロゲロぶったまげ〜〜

観劇中は心身硬直。
本当に、肩首が凝っている。

その妙に長い間や、一瞬にして感覚がクリアになる場面転換が
より密な緊張感を感じさせるものとして効果覿面。
舞台美術と照明の掛け合いが◎でした。
夜から朝になる転換は自然光並に美しい。
あの技巧、他の舞台でも観たことのある方がいらっしゃったら教えていただきたいほど。
照明さん、追ってみようかな。

そして物語の根源にあった
愛すべきものへの喪失感をうめていく連鎖。

ごくドライに完結するようにも見えますが、
行動を起こすことにより、自分の立ち位置を把握したいと思う欲求のようにも
感じられました。

ああ、この場ではこういった役回りを演じ、
方や別の場では違う自分を演じ、、、
でもそう体裁を整えたところで
毅然とした戦いの根源は見えなかったりする。
自分の中でも感じてしまうちょっとした不自然に少し呼応して
考えてしまう物語でもありました。
わたし自身はまだまだ長期戦かな。と。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 2

Hk

うぅ…観に行きたかったです~(T_T)
長塚圭史の芝居は彼が早稲田に行ってるときの劇団から注目してます。
演出ばかりでなく、舞台装置や照明なども凝ってたようですね。小屋がグローブ座だったというのも面白そうだった。
・・・嗚呼、うらやましい~。
こちらは明日、いよいよク・ナウカvsガラシ公演をスズナリに観にいきます。リポートしますね♪
そういえば、7月末にク・ナウカは上野の東博で「トリスタンとイゾルデ」再演するそうです。
by Hk (2006-06-13 15:35) 

nakashi

ク・ナウカ、、、行きたかったな〜。行きたかったな〜。
スズナリにも行ってみたかったな〜。

…と、次回作に期待しつつも、
今週はケラさんと唐組を観てくるのであります。
by nakashi (2006-06-16 00:27) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。