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熊田千佳慕展/山名文夫と熊田精華展 [芸術]

佳慕展 花、虫、スローライフの輝き
■ 山名文夫と熊田精華展 絵と言葉のセンチメンタル

会期: 2006年6月24日(土)〜9月3日(日)
午前10:00〜午後6:00(入館は5:30まで)
月曜休館[ただし、7月17日(月・祝)は開館、7月18日(火)休館]

会場: 目黒区美術館
http://www.mmat.jp/
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□about
熊田千佳慕(くまだちかぼ 1911生まれ 95歳)は、第二次大戦前デザイナーとして、また戦後を絵本作家、昆虫や花を描く美術家として活躍を続けてきました。詩人・熊田精華は実兄で、その親友である山名文夫に千佳慕はデザイナーとして師事しました。
(公式サイトより引用)

□impressions
とても楽しみにしていた展覧!
それなりに時間がかかるかなと推測していましたが、
見応えありすぎで時間超過。いくらあっても足りないほど。

熊田千佳慕氏の作品に於ける
緻密に一本一本の線を織り成す作風には、
淡いレイヤーの中でくっきりとしたそのもの自身の輪郭が浮かび上がってくるようで
オブジェクトとしての昆虫、草花のひとつひとつをこころから大切に思って観て取ることができ、単に鑑賞者として凝視するに留まらず、軽やかに抜けるような優しい心持ちが持続されました。

中でもレンゲソウの花の描写は花びら管束部分の、色の移ろいの緻密さが特に印象的でした。
みつばち系の仮想作品には思わずププっと笑いが漏れる感覚を覚えて、突如絵本が読みたくなり、その後ふらっと敷地内区民図書館の児童書コーナーに立ち寄ってしまうことになります・・・
※ちなみによんだえほんはHさんオススメの「かんがえるカエルくん」と「まだかんがえるカエルくん」

横道それましたが、
山名文夫氏と熊田精華氏に触れるとまだまだ書きたいことがあるのと
煮詰まり切ってないのとでまた後日レビューするとします。
熊田千佳慕氏の細密さに加え、さらにこの二人の書簡…って
館内で必死に書簡を読み進めて参りましたが細かいエピソードがこれなかなかおもしろいです。
わたしの最愛する文庫本 『錦繍』(著:宮本輝)が書簡体であるのも重なって
ちょっと、われ発見気分(陶酔?)に陥りながらの日々です。

会期、9月までですし。。
ぼちぼち鑑賞しましょう。

まだかんがえるカエルくん

まだかんがえるカエルくん

  • 作者: いわむら かずお
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1998/05
  • メディア: 大型本

錦繍

錦繍

  • 作者: 宮本 輝
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1985/05
  • メディア: 文庫


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